豆苗に生きる力を学ぶ

この実に瑞々しいカイワレ大根とモヤシの中間的な植物は、「豆苗」という野菜である。
豆苗は、日本ではまだまだ馴染みのない野菜であるが、台湾では非常にポピュラーな野菜である。
かつて台湾に出店の仕事で、現地滞在した時、その後、日本でも高島屋に出店して有名になった小籠包の名店ディンタイフォンでモヤシ炒めのように料理した豆苗炒めをよくいただいたが、絶品であった。
妻が料理に使った後、根元まで丸刈された豆苗のベース(大豆)をグラタン皿に水を張った。
「こうしておくと、もう一回成長して、食べられるらしいよ。」と言いながら、毎日水をとりかえていた。
めんどくさがりのくせに、こういうのが妻は大好きで、なかなかかわいいところがある。


1週間ほど見ていると、ホントに再度伸びてきた。
元々買ってきて、丸刈して食べた時よりも背が高い状態にまで成長した。
実に健気な植物である。
1週間前、包丁でバッサリ切られて、歯ブラシの先みたいに刈りそろえられた切り口を見せられた時には、
「これがどうやって復活するんだよ?」
と半信半疑であった。
私は、庭師になりたいくらいのガーデニングオタクなので、落葉樹木の切株から「ひこばえ」という芽が出てきて、森林が再生するという現象はよく知っているが、アレは、数メートルも根を張った巨大な切株の力が源になっている。
このモヤシのようなものが、本当に再生できるのか???と信じられなかった。
こうして見事に密林のように再生したので、一体どんな現象が起きたのか、と、よくよく観察してみたところ、切られた茎の断面の少し下のあたりから、脇芽が出て、伸びている。

アジサイとか、バラとか、庭の落葉花木も、花が終わった後、次の花芽ができていて、その上でカットしておけば、翌年また花芽が伸びて成長し、開花する。
モヤシにしか見えない豆苗にも、花芽に分化するポイントがたくさんあって、そこから芽が出るのであろう。
あと何回再生できるのか、分からないが、この逞しい生命力、
切られてもくじけず、また生きようとする力
に感動を覚えた。
豆苗に勇気をもらってどうする?
と情けなく思うのだが、今週はだいぶ弱っている薪屋岳なのだった。
そうだ。
自家製の豆苗が食べられる間に、豆苗炒めを作って、小籠包と一緒に食べてみよう。

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